これは 今夜、とある1本のモロミの表面を撮影したものです。
表面が “ パールホワイト ”っぽく、鈍く光ってる(発光ではなく反射ですが)感じが お分かり頂けますでしょうか。
この光り方をすると、そのモロミは美味しいお酒になります。この反射の正体が何なのかはよく知りませんが、私が大好きな蔵景色の一つです。さぁ喜んでばかりもいられません。この景色が表れると搾りが近いのです。実はここ数日「もう 今日にも搾ろうか…、いや もう1日待ってみようか…」という感じで搾り時を見計らっているのです。
「醪を いつ搾るのか」は「メロンを いつ食べるのか」に似ていると思います。お中元にメロンをもらったとします。「早速 今晩いただきます!」ってのは、無いですよね。だって、届いたメロンはきっと まだ硬くて熟しきっていない状態。食べ頃までは数日待つ必要があります。日々果肉が熟れて 軟らかくなって、「今夜 食べよかな、でも明日まで待ったら もっと美味しくなるかな?」なんて考え、「もう1日待とう」更に「もう1日だけ待ってみよう」って、どんどん甘い香りが強くなってくるのを感じながら 楽しみな日々を過ごします。でも そんな日々も 度が過ぎると「あ、しまった、腐り始めてる!、夕べ食べておけばよかった(××;)」って感じで、「ベストな食べ頃は昨夜だったんだ」という事実に“過去形”で気付かされますよね。そして過ぎたるはなんたらかんたら万事休す。
お酒の搾り時の判断も これに似ています。
私はモロミをしっかり熟成さ…